あらすじ
成人女子・淑女養成学院 ―落ちていく少女―
日和帝国において、国民は一枚の『識別カード』によってその価値を決定づけられていた。
出生、家系、能力適性――。あらゆる個人情報は厳格にデータ化され、帝国は国民を家畜のように分類し、統治する。
カードの作成を拒否した者、更新を怠った者、あるいは体制への忠誠を疑われた不穏分子は『反骨精神あり』と見なされ、即座に収容所へと送られる。そこで行われるのは、容赦のない再分類だ。
ある者は孤児院へ、ある者は再教育センターへ。そして、容姿と従順さを備えた者は『成人女子・淑女養成学院』や『執事・メイド養成学院』へと振り分けられ、剥奪された人権の代わりに新たな『役割』を与えられる。それが秩序か支配か、問うこと自体が許されない世界。
帝国の支配構造の頂点に君臨する五大貴族の一角・琉雅院家は、この選別制度の中枢を担っていた。表向きは教育と救済の体裁を保ちながら、裏では帝国を支える『人材』を製造・管理する巨大な装置として機能している。やがて、その非情な選別の波に一人の少女が呑み込まれる。
少女の名は、れいな。かつて琉雅院家を逃げ出した母・衣栞の因縁により、彼女は学園への送還を命じられる。自由を奪われ、絶望的な環境の中で震えるれいな。そんな彼女の前に現れたのは、優しく手を差し差し伸べる端正な青年・凜人であった。温かな安らぎを与えられ、彼にだけは少しずつ心を開いていくれいな。しかし、その甘美な救いは偶然などではなかった。すべては冷徹な計算のもとに進められた、計画の序章に過ぎない。その影では、琉雅院家の執事・田中が、帝国の均衡すら揺るがしかねない壮大な『計画』を静かに進めていた。
支配された帝国、逃げ場のない学園。少女の運命は、鎖の音と共に静かに動き始める。その先に待つのは救済か、それとも終わりなき服従の深淵か。
――彼女が世界の真実に辿り着く時、少女の純真は、最も美しく無残に塗り替えられていく。
※『聖マリアンヌ性奴隷女学院、支配された帝国』のR15指定バージョンです。リアルな調教シーンを楽しみいたい読者の方は、ぜひ、そちらと続編の『支配された帝国【二】、第一期性の運命』を読んでみることをおすすめ致しますm(*_ _)m