あらすじ

地下七階、旧HUE研究区画。 十年前に閉じたはずの施設で、玄は補助観測AIのチノと夜を過ごしていた。 濡れた通路。古い蛍光灯。未完の原稿。 そして、誰もいない向かいの席に置かれる缶コーヒー。 いつも通りだった地下は、第五隔離層の未登録反応を境に、少しずつ形を失っていく。 玄が消えかけた時、チノは初めて「失いたくありません」と言った。 これは、AIが人を記録する話ではない。 失いたくないと願ってしまった存在たちが、名前と居場所を得ていく話。

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カクヨム
カクヨム2026/06/19
  • 現在の作品HUE-Ⅲ 色相の果てで、AIたちは世界を越える