あらすじ
「大人しそうな顔をして、とんだふしだらな女だなマリエット!」
初夜に純血を疑われたマリエットは、夫ヘンリーから容赦ない暴力を受ける。
さらには無理やり離縁状を書かされ、娼館へと売られてしまった……はずだった。
絶望の淵にいた彼女は『冷徹な黒鉄』と恐れられる王立図書館館長ディルクの屋敷で働くことに。
「失くしたものは、少しずつ取り戻せばいい」
固い床の上でしか眠れなかったマリエットの心は、ディルクの不器用な優しさによって次第に解きほぐされていく。
王弟殿下が主催する夜会。ディルクの隣で微笑むマリエットの前に、何も知らない元夫が現れて――
これは、無知な男に全てを奪われたマリエットが、本を愛する孤高の侯爵に救われ、本当の愛と尊厳を取り戻すまでの物語。
直接的な表現はありませんが、初夜、暴力表現があります。
全3話で完結。
※短編の予定が長くなり連載へ変更したため、一話の中で視点の切り替わりが何度かあります。
場面・視点の切り替わりは * で区切っています。