あらすじ
水無月 澪(みなづき みお)、十七歳。
生まれつき、人の頭上に「残り寿命(日数)」が見えている。
見たくないのに見えてしまう。
好きな人の数字が小さくても、笑って隣に立つしかなかった。
友達の数字が減るたびに、胸がぎゅっと痛くなるのを、知らないふりをしてきた。
そんな澪の頭上の数字が、ある朝「0」になっていた。
死ぬはずだった。でも、死ななかった。
代わりに、不思議な感覚が体の内側に宿る——「余命の残滓を食べる」という、死神そのものの力が。
そして現れたのは、頭上に数字が「∞(無限大)」と刻まれた、静かな転校生。
「君に、ひとつお願いがあります」
彼——柊 夜(ひいらぎ よる)は言った。
「僕を、殺してほしいんです」
死にたいけど死ねない少年と、死ぬはずだったのに生き続ける少女。
ふたりの奇妙な関係は、日本中で連鎖する「不自然な死」の謎へと引き込まれていく。