あらすじ
辺境騎士団の騎士アルフレッドには、最近どうにも気が重い任務がある。
森の奥に住む薬師の魔女リゼットの家へ、薬を受け取りに行くことだ。
リゼットは腕のいい薬師だ。傷薬も胃薬も毒消しもよく効く。
ただし、彼女の家は危険だった。
扉を開ければ、惚れ薬が飛んでくる。
薬を受け取ろうとすれば、惚れ薬がこぼれてくる。
不審者と間違えられれば、なぜか惚れ薬を撒かれる。
ついには天井から、大量の惚れ薬が降ってくる。
「練習で惚れ薬を作るな!」
「大丈夫です、飲まなければ効きません。多分!」
「その多分をやめろ!」
毎回ぎりぎりで回避するアルフレッドと、なぜか懲りずに惚れ薬を用意しているリゼット。
迷惑で、危険で、絶対に近づきたくない。
そう思っていたはずなのに、アルフレッドは薬の用事がない日まで、リゼットの家へ足を向けるようになっていた。
そしてある日、リゼットが自分で仕掛けた惚れ薬をかぶってしまい――
これは、惚れ薬を一滴も浴びたくない騎士と、惚れ薬がなくても来てほしかった魔女の、不器用すぎるラブコメディ。