あらすじ
朝起きて、唐突に「もう全部無理だ」と思った。
親しい人が亡くなったとか、推しが引退したとか、そういうショックな出来事、なにかきっかけがあったわけではない。
本当に、唐突に、起きたらなにもかもが無理になった。
その勢いで、スマホを玄関の戸棚にしまい込んだ。PCの時計表示を消した。
仕事の時間はどうするのかって?
17時に外から「子どもは家に帰れよ~」というチャイムが聞こえてくる地域に住んでいる。
わたしの本業はフルリモートで、勤務時間は17時~22時である。
そう、わたしに唯一時間を教えてくれるのはそのチャイムだけなのだ――。