あらすじ
うちの家族は十三人いる。
そのうち三人が行方不明で、一人は霊体参加中。
祖父は一本箸でうどんを食い、祖母はクリームパンだけで生命活動を維持し、父は十五年間玄関で回転していた。
兄は悟りを目指して挫折し、妹は走りながらポテチを食べ、弟は哲学者を名乗って受験から逃げている。
——これは、そんな「変」でも「感動」でも片付けられない、圧倒的ダサ家族叙事詩である。
エモくなりそうになるたびに誰かが全部ぶち壊す。
涙腺が開きかけた瞬間、二百九十八円のサングラスが飛んでくる。
悟りの次に来るのはバイト。
哲学の次に来るのはポテチ。
そして家族の次に来るのは、だいたい沈黙。
感動、失敗。
でも飯は食う。
これは、そんな物語です。
うおーーーーーーーーーーー。