あらすじ
侯爵令嬢エレーナ・フォン・ヴァレンティは、ある日突然、自分の視界に「コメント」が流れるようになった。
『その男やめとけ』
『右行けw』
『あ、こいつ絶対裏切る顔してる』
『とりあえずビンタしろ』
――うるさい。
未来予知でも神託でもない。
酒でも飲みながら好き勝手に野次を飛ばしているだけの、無責任な観客たちの実況。
そしてエレーナは、致命的に煽り耐性が低かった。
「お前たちの言う通りに動くなんて、死んでも嫌ですわ」
コメント欄への苛立ちだけで、全部逆を選び始めた結果――
なぜか密輸組織を暴き、陰謀を阻止し、貴族たちを救い、周囲からは『冷徹なる救国の聖女』として崇拝されてしまう。
だが本人は一切善人ではない。
性格は最悪。口も悪い。
助ける気など一度もない。
ただひたすら、
「実況してくる連中に従いたくない」
その一心で逆張りしているだけである。
これは、人生を勝手に実況してくる観客どもを、性格最悪の悪役令嬢が全レスで黙らせる物語。