あらすじ
魔族が人を襲う世界で、
自分の体を代償にして奇跡のような力を使い、人を救い続ける少年がいる。
彼は行く先々で絶望に沈んだ人々を助け、
行き場を失った子どもたちを引き取り、居場所を作っていく。
その場所は、ただ生きるためだけじゃなく、もう一度「普通」を取り戻すための場所でもあった。
けれどその力はあまりにも重く、
使うたびに彼の身体は確実に蝕まれていく。
倒れ、意識を失い、それでもまた立ち上がる――そんな危うい均衡の上で彼は戦い続けている。
それでも彼がやめない理由はただ一つ。
「目の前で苦しんでいる人を見捨てられないから」。
そんな彼に救われた人たちは、
それぞれ過去の傷や絶望を抱えながらも、少しずつ前を向き始める。
そしてやがて、彼女達の気持ちは重い愛へと変わっていく。
これは、命を削ってでも誰かを救おうとする少年と、
その背中に救われた人たちが「生きる意味」を見つけていく