あらすじ
辺境の村で多額の借金を背負わされ、王都へ出稼ぎにきたΩの農夫・ロイ。
彼には、植物に触れるだけで命を芽吹かせる「聖なる指先」という不思議な力があった。
ある日、路地裏で枯れかけた草に花を咲かせたところを、国の実権を握る冷徹なαの若き宰相・アレクに見初められる。
「お前のその指で、私の領地の死んだ土を蘇らせろ」
借金全額肩代わりという破格の条件で、彼に買われることになったロイ。
身分が違いすぎる相手に萎縮するロイだったが、共に植物を育て、領地を救うために奔走するうち、冷酷な仮面の下に隠されたアレクの不器用な優しさと、領民を想う熱い心に惹かれていく。
しかし、自分の存在がアレクの経歴に泥を塗ると恐れたロイは、彼の元から逃げ出してしまい……。
「私が欲しいのは、お前だけだ。誰にも渡さない」
土にまみれたΩと、孤独を抱えた氷の宰相。
枯れ果てた大地に奇跡の花を咲かせる、身分差・異世界オメガバース・溺愛ファンタジー!
※ボーイズラブ作品であり、設定に基づく強い執着や微細な性的ニュアンスを含む表現がございます。15歳未満の方はご遠慮ください。
【登場人物紹介】
◇ロイ
辺境の村から王都へやってきた出稼ぎ農夫のΩ。
植物に触れるだけで蕾を開かせる聖なる指先という特異な力を持つ。
心優しく働き者で、土の匂いと植物を心から愛している。
自己評価が低く、身分の違いに敏感。
◇アレク
国の実権を握る若き宰相であり、強大な力を持つα。
冷徹で無表情なため周囲から恐れられているが、内には領民を想う熱い責任感を秘めている。
自身の感情を表現するのが不器用で、一度執着した相手には底知れぬ独占欲を見せる。
◇シュウ
アレクの右腕として働く有能なβの錬金術師。
飄々とした態度で周囲を和ませつつ、鋭い観察眼で物事の本質を見抜く。
香水開発の知識を持ち、不器用なアレクと遠慮がちなロイの関係を密かに見守り、時には背中を押す。