あらすじ
あらすじ
東京の片隅にある古びた喫茶店『アップル・ツリー』。
そこで働くアルバイト店員・伊神救(いかみ・しゅう)は、枯れた植物を一晩で蘇らせたり、不機嫌なクレーマーを一瞬で改心させたりする、ちょっと不思議な青年。
しかし本人は「ただ運が良いだけ」と思い込み、時給千円の平穏なフリーター生活を満喫していた。
そんな彼の前に現れたのは、高級白スーツを着た生真面目な天使ガブリエルと、黒トレンチコートを着た不敵な悪魔ベルゼブブ。
二人は救を「二千年ぶりに現代日本に生まれ変わった救世主(メシア)」だと告げる。
天界と地獄、双方から狙われることになった救。
しかし、彼が望むのは世界を破滅させることでも、聖なる光で裁くことでもなく――「明日もお店で美味しいコーヒーを淹れること」だった。
「お二人とも、お会計がないならお店の皿洗いを手伝ってください」
「この地獄の公爵たる私が皿洗いを……!?」
「天界のメッセンジャーである私の方が、綺麗に洗えます!」
無自覚で圧倒的な「慈愛」を振りまく天然メシアと、彼に胃袋と胃元を掴まれていく天使と悪魔の、お洒落で、皮肉で、とびきり温かい現代アパートメント・ファンタジー、ここに開幕!