あらすじ
海荒高校三年生の祝倉琳は、
夏の終わり、防波堤でひとり海を眺める少年と出会う。
港町で暮らす一年生、椎野樹。
海に消えてしまいそうなほど静かな彼に、琳は次第に惹かれていく。
夜の海。
ブラックコーヒー。
波の音。
「帰ってきて」と願う気持ち。
恋愛をどこか遠ざけて生きてきた琳は、
樹と過ごす時間の中で、
初めて“誰かを想う怖さ”と“会いたい気持ち”を知っていく。
これは、
海の音に導かれるように始まった、
不器用でまっすぐな恋の物語。
『メインの登場人物』
■ 祝倉 琳(いわくら りん)
海荒高校3年生。
感性が独特で、どこか達観した雰囲気を持つ少女。
恋愛に強い興味はなかったが、防波堤で出会った樹によって少しずつ世界が変わっていく。
素直なようで不器用。
思ったことをそのまま口にしてしまうタイプ。
■ 椎野 樹(しいの たつき)
潮岳高校1年生。
漁師の父を手伝いながら暮らす港町の少年。
海を愛しているが、その瞳には時折“消えてしまいそうな影”を宿している。
無口でぶっきらぼう。
しかし時折、大型犬みたいに無邪気に笑う。
■ 静守 霞(しずもり かすみ)
琳の幼馴染で親友。
明るく面倒見が良いムードメーカー。
琳の変化に誰より早く気づき、恋をからかいながらも優しく背中を押していく存在。