あらすじ

二十年前、世界各地に“迷宮”が現れた。 魔晶石と魔獣素材が社会を変え、探索者は人気職業となった。 黎明探索者連盟本部で運営管理を担当していた桐生直人は、赤字支部の閉鎖計画に異議を唱えたことで、霧浜市の沿岸部にある「灰潮支部」へ左遷される。 そこは、閉鎖寸前の弱小支部だった。 人は辞め、救助は遅れ、必要な薬は棚にない。 赴任初日、迷宮内で若い探索者が毒に倒れる。 だが、帳簿上は存在するはずの解毒剤が、実際の棚には一本もなかった。 「空の棚を満杯だと思い込むことが、人を殺す」 剣も魔法も使えない直人は、在庫管理、救助班の配置、受付動線、配信運用を一つずつ見直していく。 やがて、落ち目だった支部の救助映像が拡散され、元エース探索者・早乙女凪も再び剣を取る。 しかし、灰潮支部が潰れかけていた理由は、現場の無能さではなかった。 本部による不自然な物資削減、違法な魔力誘引結晶、そして迷宮管理権を巡る思惑。 潰されかけた支部と、戦えない運営担当が挑むのは、派手な最速攻略ではない。 誰も置いていかないための、全員帰還のダンジョン攻略。

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カクヨム
カクヨム2026/05/27
  • 現在の作品潰れかけの探索者ギルドに左遷された俺、在庫管理と人員配置を見直したら全員帰還の最強支部になった