あらすじ
読書好きの主人公、橘京也(たちばな きょうや)。部活動紹介の掲示板を眺めていた彼の目に飛び込んできたのは、とても奇妙な一文だった。
『私の弟子、募集します!』
意味も分からず首をかしげる橘。そんな彼の前に、一人の女子生徒が現れる。
「き、君、今そのポスター見てたよね?」
「ポスターって……ああ、弟子募集っていう」
「そ、そう。も、もしかして、き、興味ある感じだったり?」
「興味と言いますか。まあ、気になると言いますか」
「き、キタァァァアアアアアア!」
「はいい!?」
彼女の名は、四宮真央(しのみや まお)。文芸部の二年生で、自分の弟子を募集しているおかしな人。ついでにちょっと抜けているところがあったりなかったり。
「た、確かに、今月のお小遣いはカツカツだったけど! お昼まではちゃんとあったんだから! ただ、購買の限定パンがどうしてもおいしそうだったというか!」
不意に訪れる彼女との日常。はちゃめちゃなやり取りと、たび重なる弟子への勧誘。
そして、橘のちょっとした発言が、とある事件を引き起こす。
全ての物書き様たちへ送る短編小説。この想いが、どうかあなたへ届きますように。