あらすじ

橘蓮は、恋愛相談を受けることが多い高校二年生。 理由は分かっている。 自分が恋愛対象として見られていないからだ。 派手でもない。モテるタイプでもない。告白されたこともない。 だから女子たちは安心して、好きな人の話や失恋の痛みを打ち明けてくる。 蓮はそう思っていた。 ある放課後、蓮はクラスの人気者・白石紗奈が空き教室で泣いているところを見てしまう。 好きだった男子が、別の女子と付き合い始めたらしい。 慰め方なんて知らない。 気の利いた言葉も出てこない。 それでも蓮は、紗奈の恋を笑わなかった。 「好きだったことまで、間違いにしなくていいだろ」 その一言で、紗奈の中の何かが変わる。 それから蓮の周りには、恋に負けた女の子たちが少しずつ集まってくる。 失恋したクラスの人気者。 ずっと近くにいた幼馴染。 泣き顔を見られた後輩。 大丈夫なふりをしていた先輩。 親友の恋を応援したいのに、蓮の優しさを理解してしまう少女。 彼女たちは最初、蓮に相談しているつもりだった。 蓮も、自分はただの相談役だと思っていた。 けれど彼女たちは気づいてしまう。 自分を選ばなかった誰かよりも。 泣いている自分を面倒くさがらなかった蓮の方が、ずっと大事だったと。 これは、負けヒロインたちの恋を終わらせていた少年が、なぜか彼女たち全員の本命にされていく勘違いラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/27
  • 現在の作品負けヒロイン専門の相談役だった俺、なぜか全員の本命にされている