あらすじ
王子レイモンドから身に覚えのない罪を着せられ、大勢の前で婚約破棄された公爵令嬢エステル。
慰謝料として押しつけられたのは、百二十年前に反逆者の城となり、今も亡霊が彷徨うと噂される《宵影城》だった。
誰もが、エステルは恐怖に耐えきれず泣いて戻ってくると思っていた。
しかし、城で彼女を待っていたのは、恐ろしい亡霊ではなく、少しお節介で寂しがりな幽霊たち。そして、銀髪の美しい青年ノエルだった。
幽霊たちと過ごし、夜ごとゲームを楽しむうちに、エステルは初めて自分らしく生きられる場所を見つけていく。
そんなある日、宵影城に王家の重大な秘密が眠っていると知った元婚約者が、城を返せと現れる。
当然、エステルの答えは一つ。
「返してほしいのでしたら、私とゲームをいたしましょう」
婚約破棄された令嬢が、呪われた城と亡霊たちを味方に、傲慢な王子へ知略で挑む。
これは、不要とされた令嬢が、自分の居場所と幸せを勝ち取る契約遊戯の物語。