あらすじ
ある日、真紀は小学校の卒業アルバムの中に、自分ではない少女が写っている事に気づく。
最初は印刷ミスだと思っていた。
だが、その少女――相沢由奈は、少しずつ真紀の現実を侵食し始める。
昔の写真。 卒業文集。 同級生の記憶。
あらゆる記録が書き換わり、真紀がいた場所には、知らない少女が存在していた。
やがて、母親ですら“その少女が真紀だ”と言い始める。
世界から、自分の存在だけが消えていく恐怖。
追い詰められた真紀は、酒に溺れながら卒業アルバムを見つめる。
そして翌朝、目を覚ますと――そこは小学校の入学式の日だった。
これは夢なのか。
それとも、もう現実は書き換わってしまったのか。
静かに存在を侵食されていく、心理ホラー短編。