あらすじ

21世紀中盤――ヒーローは、もはや人類を救う存在ではなかった。 かつて能力者たちは、人々から喝采を浴びる“英雄”だった。 だが、その戦いは同時に都市を破壊し、多くの犠牲を生み出していた。 崩壊するビル。 炎上する街。 守られた命の裏で、確実に誰かが死んでいく。 そんな時代の果てに開発されたのが、完全監視型治安維持システム《CPS》だった。 街中の監視カメラ、通信記録、市民データを統合し、“犯罪”と“危険”を未然に察知するAIシステム。 それはヒーローに頼らず治安を維持する、史上初の仕組みだった。 CPS導入後、犯罪率は激減。 世界は平和になった――そう、人々は信じていた。 しかし実際には、“何かをした者”ではなく、“何かをしそうな者”が消されていた。 能力者は危険因子として監視され、発芽の兆候を見せた者は中央警察によって連行される。 元最強のヒーロー《インビンシブルマン》ことアーロン・ホプキンスもまた、その監視社会の片隅で息を潜めて生きていた。 しかしある日、謎の女《ミス・フレア》が彼の前に現れる。 「CPSは犯罪を見てるんじゃない。“逸脱”を見てるの」 彼女は語る。 監視社会の裏側を。 保護施設の真実を。 そして、未然に“排除”されていく能力者たちの存在を。 逃げ続けるか。 抗うか。 過去に囚われた元英雄と、炎を操る女。 二人はやがて、世界そのものを支配する監視システムに戦いを挑む。 監視社会 × ダークヒーロー × 近未来ディストピア。 「正義」とは何か。 「平和」とは誰のためにあるのか。 これは、英雄を失った世界で、“それでも誰かを救おうとした者たち”の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/27
  • 現在の作品OUTSIDE HEROES