あらすじ
人類は栄華を極めた。その果てに――自由を失った。
生きるために残されたのは隔絶都市という閉じた世界だけだった。
世界を蝕む生命体ヴァリアを巡って、人と人ならざる者の思いが交錯する。
寡黙な怪人レギ、快活な少女セフィ。
二人はあらゆる面で対照的で、にもかかわらず噛み合っていた。
目指すべきものがあるのだ。
この静寂に満ちた世界の中で。
世界はヴァリアに満たされた。
人類は技術の粋を結集して、庇護の殻たる隔絶都市を作った。
未曾有の厄災から逃れ、その生活圏を大きく縮小してから幾百年。
今なお確かに命を繋いでいた。
しかし、綻びが生まれようとしていた。
都市機能の劣化、強大なヴァリアによる侵入、内政の複雑化による内部崩壊。
原因は数多あれど、各都市は緩やかに限界を迎えつつあった。
二人は世界を巡る。
人とヴァリアの共存――やがて世界が否応なく向き合うその命題に対する答えを探しながら。