あらすじ
停戦合意が崩壊した雪の港湾都市ヴェルグラード。
元・競技射撃世界王者のレオン・ヴァイスは、戦場と化した街で孤立していた。
護衛部隊は壊滅。
通信も途絶え、逃げ場はない。
そんな彼の前へ現れたのは、かつて訓練校で自分を鍛えた男――
PMC所属の元軍人、ヴィクトル・ハイドリヒだった。
「戦場ってのはな、『こだわりを持つヤツ』から死ぬ場所だ」
彼の言葉を聴いても、なお人を撃つことを拒み続けるレオン。
生き残るために戦い続けてきたヴィクトル。
正反対の二人は、迫り来る敵PMC部隊との戦闘へ巻き込まれていく。
だがヴィクトルは気付く。
レオンの射撃は、『殺す』ためではなく、今でも『当てる』ことに特化しているのだと――。
雪降る戦場で交差する、元競技者と元教官。
『殺さない射撃』が戦場を変える物語。