あらすじ

生まれつき耳が聞こえない高校生・結城 恒一は、eスポーツ部に所属していた。 しかしチーム戦の世界では、音声による連携が当たり前で、彼はいつも一歩遅れてしまう存在だった。 「自分は必要とされていないのではないか」 そう感じながらも、彼は画面の“動き”だけを頼りに試合を見続ける。 ある日気づく。 この世界は「声」ではなく、「視線」「位置」「流れ」で動いていることに。 そして彼は初めて、自分からピンを置く。 ――「ここ」 その一手が、止まっていたチームを動かした。 やがて大会決勝戦。 相手は声による連携を武器にする強豪チーム。 だが結城たちは違った。 誰かの声ではなく、“全員が見えている判断”で戦う。 音のない世界で、最も速い判断をするチームへ。 彼らは静かに勝ち上がっていく。 そして少年は気づく。 ――音がなくても、戦える。 いや、音がないからこそ、見えるものがある。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/05/26
  • 現在の作品無音のコール