あらすじ
その学園には、七不思議ではなく「六不思議」があった。
県下有数の進学校・都督府学園高等学校。
この地に古くから伝わる六不思議をめぐる異変が起きた時、密かに選ばれる者たちがいる。
彼らの名は《防人》。
その役目は、学園に教師として潜む《軍毅(ぐんき)》と呼ばれる不老の神と共に、土地を蝕む怪異を討ち祓うことだった。
強面で生真面目な転校生・筑紫は、一族の使命を背負い新たな《防人》として学園に足を踏み入れる。
彼を待ち受けていたのは、飄々として人間臭い神・犬童と、一癖も二癖もある親戚の少年たちだった。
怪異を鎮めていくにつれ、筑紫たちは学園に隠された深い闇に直面することになる。
なぜ、この学園は七不思議ではなく「六」不思議なのか。
犬童が千年以上もの間、この地に縛られ続けている本当の理由とは。
そして、怪異の裏で密かに暗躍する「古き因縁」の正体とは――
千年を超えて受け継がれる悲壮な覚悟と、現代を生きる少年たちの絆が交差する。
これは、過去の呪縛を断ち切り、未来を護るための和風伝奇ファンタジー。