あらすじ
現代に突如現れたダンジョンと、それを攻略する『探索者』。そして彼らの冒険を映す『ダンジョン配信』が娯楽の頂点となった時代。
しがないフリーランスの【翻訳家】だった柊 一葉(ひいらぎ ひとは)は、生活苦から一攫千金を狙ってダンジョン配信を始める。しかし、彼が覚醒したジョブは、戦闘とは程遠い【翻訳家(トランスレーター)】だった。
ガッカリする一葉だったが、このジョブの真価は――「世界のシステムメッセージや魔物のスキルを、自分に都合よく『意訳』して物理的に書き換えられる」という、とんでもないバグスキルだった!
「え? 魔物の『極大爆炎(インフェルノ)』? ……うーん、直訳だと物騒だから『ちょっと熱めのサウナ』ってことにしちゃおう」
ドゴォォン! と放たれた世紀末の炎は、一葉の前に届いた瞬間、ただの心地よい温風へと姿を変える。
当の本人は「翻訳家だし、荒事は専門外だから安全第一で……」と大真面目に翻訳(物理書き換え)しているだけなのに、ドローンカメラが捉えたその姿は、世界の法則をねじ曲げる神をも恐れぬ超人そのもので――!?
お堅い事務職の地味な青年が、言葉の力だけでダンジョンを蹂躙し、うっかり世界を救ってしまう、勘違い系ダンジョン配信ファンタジー、ここに開幕!