あらすじ
王太子アルフォンスから突然、婚約破棄を告げられた公爵令嬢シャル・ド・ネ・アルベール。
大広間で倒れた衝撃で前世の記憶を思い出した彼女は、かつてブラック企業で働き詰めだった自分の人生を思い出し、固く決意する。
――もう二度と、頑張りすぎませんわ。
王太子妃になるための義務から解放されたシャルは、紅茶とお菓子と昼寝を愛する“怠惰で優雅な令嬢生活”を始める。
ところが、趣味で作った焼き菓子は評判になり、気まぐれに助言した領地のワインは国王に絶賛され、妊婦や子どもも乾杯できるように作った葡萄ジュースは、ついには“王妃御前ジュース”として王宮に認められてしまう。
一方、シャルを手放した王太子は、彼女が陰で支えていた政務の重さを思い知らされていく。
頑張らないと決めたはずなのに、なぜか周囲を幸せにし、王都の評判までひっくり返していくシャル。
これは、婚約破棄された公爵令嬢が、昼寝とお菓子と少しの優しさで、自分らしい自由な人生を取り戻す物語。