あらすじ
転職は強化ではない。
少なくとも、迷宮の中では。
レベル十三を迎えた六人組は、将来性を求めて大転職大会を開いた。
侍は君主へ。
ビショップは前衛僧侶へ。
魔術師はビショップへ。
僧侶は魔術師へ。
そして、戦士と盗賊だけが変わらず残った。
結果、パーティは見事に弱くなった。
装備だけは立派な君主。
怪我ばかりの前衛僧侶。
鑑定のたびに悲鳴を上げる新米ビショップ。
火力より状態異常と補助を重んじる実戦派魔術師。
金勘定と罠解除を背負う守銭奴の盗賊。
そして、転職を知らない不倒の戦士。
彼らが挑むのは、古代の地下迷宮《黒曜の井戸》。
宝箱、罠、呪い、赤字、蘇生費。
強くなる前に、まず生き残らなければならない。
これは、将来有望な弱小再編パーティが、もう一度迷宮で自分たちの役割を覚え直す物語。