あらすじ
いつのまにか、私を構成するものは、私由来のものではなくなっていた。
結婚を考えていた彼と別れた桜田莉奈 は、昔取ったダイビングのライセンスの話をすると、職場のアクティブな課長にダイビングに行くことを勧められる。
一人で旅行なんてしたこともない莉奈は、いつも彼マターだったことを思い出す。
旅行も趣味も、音楽も食事も、彼の好きなものが莉奈の好きなものになっていたのだ。
でもその彼からは、まだ結婚したくないと突きつけられ、別れたのだった。
一人であることを気にしながら、周囲から浮いていないか不安に思いながら沖縄へ行く莉奈。
そこで、看護師の加奈子と知り合う。加奈子からナイトダイビングに誘われる。今はナイトダイビンクのハイシーズンなのだという。
久しぶりのダイビングに、ゲロを吐きながら奮闘する莉奈。
東京のオフィスとはまるで違う世界で、今までの価値観がアップデートされていく。
初めてのナイトダイビング、冷たい海の中で、海の生物たちの世界を覗き見する。
莉奈は夜の海の中で自分の輪郭を思い出すのだった。