あらすじ
空に、銀河が落ちてきた。
四千万年前。
人類がまだ存在しない時代、宇宙では銀河を弾丸にし、超銀河団を衝撃吸収材にする星間戦争が起きていた。
女勇者アステルの敵は、民主主義によって選ばれた魔王ノル・デモクラティア。
彼は暴君ではない。十七兆の有権者により、宇宙を救うための罪を背負わされた男だった。
二人が戦う宇宙は、実はブラックホールの内側。
外側の母宇宙では、超知的生命体がこの宇宙を資源として「収穫」しようとしている。
滅亡を避けるには、事象の地平面を内側からこじ開け、母宇宙と交渉するしかない。
勇者と魔王は休戦する。
銀河を投げ合った宿敵同士が、今度は宇宙を登るために手を組む。
これは、勝てない相手に勝ちを要求した、勇者と魔王の物語。