あらすじ
治癒魔法を使えないという理由で、王都施療院から無能扱いされ、辺境のローナ村へ追放された薬師アレン。
辿り着いた村では、原因不明の高熱と黒い斑点に侵され、多くの村人が死に瀕していた。王都からの救援もなく、残された者たちは絶望の中にいる。
しかしアレンは、病の原因が神罰などではなく、閉鎖鉱山から井戸へ流れ込んだ毒にあると見抜く。さらに、王都で使われていた“浄化薬”こそが、患者の症状を悪化させていたことに気づいてしまう。
信用を失った村人たち、迫る死、そして手柄を奪おうと現れる王都の治療師。
魔法は使えない。奇跡も起こせない。
それでもアレンは、薬師として培った知識と手で、見捨てられた命を救うことを決意する。
これは、無能と呼ばれた薬師が、捨てられた村で本当の居場所を得る物語。