あらすじ
婚約披露パーティー当日。
婚約者は、また遅刻した。――幼馴染の少女を優先した結果、これで108回目。
時間と契約の加護を持つ公爵令嬢セリアは、五年間、婚約者の“不誠実”を秒単位で記録し続けていた。
そして契約は執行される。
『遅延回数が108回に達した瞬間、婚約は自動的に完全破棄される』
午後六時〇分〇秒。
砕け散る誓約の指輪。青ざめる“英雄”の婚約者。
「私は時間厳守の聖女です。一秒のズレも、契約違反として処理いたします」
これは、「どうせ許される」と甘え続けた男と、愛情が完全に冷え切るまで記録を続けた女の、冷徹な婚約破棄の物語。