あらすじ
かつて戦を支配した男――諸葛亮孔明。
その魂が転生先に選んだのは、“戦とは無縁に見える現代日本”、そして一人の凡庸な少年だった。
だが、その戦場はすぐに姿を現す。
机の上。偏差値。塾。家庭。
すべては勝ち負けで切り分けられる、逃げ場のない戦場だった。
母の期待、父の沈黙、削られていく自尊心。
「勝てなければ、すべてが無意味になる」――そんな狂気の中で、少年は戦い続ける。
孔明の戦略が導くはずだった勝利。
しかし、本番で突きつけられたのは――不合格。
すべてを失ったはずの敗北の夜。
それでも少年は、再び机に向かう。
なぜか。
それはもう、“合格のため”ではない。
“戦うため”だ。
これは、敗北から始まる戦記。
机の上に築かれた、現代の戦場で――
少年と孔明は、再び戦を始める。