あらすじ

富豪である大商人の娘、エレンティア。 彼女は莫大な持参金を持って、財政が破綻寸前であると噂されているアルスヴィーク伯爵へと嫁ぐことが決まっていた。 「お父様。心配しなくても、私は契約妻ですから。五年で領地改革を終えたら、また戻って参りますわ」 「そんなことをすれば、いくら白い結婚とはいえ、次の嫁ぎ先は後妻がいいところだぞ? あとで後悔したって、遅いんだ」 アルスヴィーク伯爵の爵位を最近継承した息子は悪評が絶えず、父親が反対するのも無理はない。 しかしこの結婚を提案したのは、アルスヴィーク伯爵家のほうではなく、エレンティアからだった。 「私が今生きているのは、アルスヴィーク伯爵領の、闘狼騎士団のお陰なの。今このご恩を返さないと、一生後悔するわ」 エレンティアは三年前、魔獣に襲われたところを、騎士団に所属する一人の騎士によって助けられた。 そして命を助けてくれた騎士団に恩返しをするためだけに、自分の五年をアルスヴィーク伯爵領に捧げると決めたのだ。 そして雪解けの季節。 馬車から降りたエレンティアを出迎えたのは、家令のウィンターと使用人たちだけで、夫になるはずのリチャードの姿は、そこになかった。 ※他サイトにも掲載しています。

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小説を読もう2026/05/26
  • 現在の作品契約妻、領地奪います