あらすじ

テレビを持たない六十一歳の男、木村義雄。 ある朝スーパーに行くと、トイレットペーパーの棚が空だった。昨夜のニュースで「工場が止まるかもしれない」と流れただけで、街中の人間が走り出したらしい。 一人が走るのはいい。でも全員が走ると棚が空になる。棚が空になると、走らなかった人間が困る。 情報を受け取ることと、情報に動かされることは、別の話じゃないのか。 トイレットペーパーを二ロールしか買えなかった男の、静かな一人ごと。

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小説を読もう2026/05/26
  • 現在の作品トイレットペーパーが消えた朝