あらすじ

「君では、王太子妃の華が務まらない」 満座の夜会で婚約を破棄された公爵令嬢エルナは、取り乱す代わりに、グラスを掲げて微笑んだ。 「では、はなむけの言葉を申し上げても?」 七年、誰にも感謝されず、たったひとり王太子の公務を裏で回してきた彼女が、その務めをひとつ残らず「祝福」として二人に手渡してゆく。叫ばない。恨まない。ただ、去る。 ——「どうぞ、お幸せに」 残された二人が、今夜失ったものの大きさを知るのは、半年後のこと。 これは、誰にも見られてこなかった令嬢が、ようやく見つけられるまでの物語。

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小説を読もう2026/05/26
  • 現在の作品婚約を破棄されたので、心からの祝辞を申し上げます