あらすじ

推理力は本当にない。なのに、なぜか周囲が深読みし、犯人だけが勝手に崩れていく。 ロイド・アッシュは、王都で探偵を名乗る男だった。理由は単純。探偵って格好いいと思ったから。 だが現実のロイドは、事件現場に立つたびに内心で叫んでいる。 やっべぇ、まじで分からん。 てかもう全員犯人でよくね!? それでも彼の何気ない一言は、なぜか事件の前提を揺らしてしまう。 「盗まれたなら、盗まれたってことだろ」 「自分で出ていったなら、誘拐じゃなくて家出だろ」 「兄の名前を名乗ってるなら、兄になったってことじゃないだろ」 本人は本当に何も分かっていない。 けれど、その言葉を盲目的に信じる助手リディアは深読みし、冷静な宮廷推理官ヴィオラは「この人、今たぶん何も考えてない」と見抜きながらも補足する。 リディアは、昔ロイドに救われた少女。 彼だけは、自分が見たものを否定しなかった。 だから彼を信じている。 ヴィオラは、曖昧なまま人を振り回す人間が嫌いな宮廷推理官。 なのにロイドの「分からない」と言える弱さと、人をちゃんと見ようとする姿勢を、少しずつ理解してしまう。 ロイドは天才探偵ではない。 一人で真相を見抜くこともできない。 でも、自分だけで分かった気にならず、他人の視点を拾い、犯人や依頼人の感情を動かしてしまう。 本作の見どころは、迷推理がなぜか名推理に変わる勘違いコメディと、助手二人とのズレたラブコメです。 推理力ゼロの迷探偵が、全肯定助手とツッコミ宮廷推理官に支えられながら、今日も事件と名声と取材依頼から逃げ回る。

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小説を読もう2026/05/26
  • 現在の作品推理力ゼロなのに、なぜか名探偵扱いされています 〜当たり前のことを言っただけで犯人が自白する件〜