あらすじ
治癒師の令嬢ライネは、貧民の間で猛威を振るう不治の病『死血病』の看病に奔走し、自らも感染してしまう。
奇跡的に生還を果たした彼女だったが、死血病を「貧民病」と見下す家族や婚約者は「病原菌」「貴族の恥」とライネを激しく罵倒。
婚約破棄の末、彼女を隔離スラムへと無情に追放した。
しかし、スラムに戻ったライネは、自身の血に病を治す『抗体』があることに気づく。
その治癒の奇跡を第一王子シャルクに見出された彼女は、王宮へと迎えられ、特効薬を完成させて「救国の聖女」となった。
薬はシャルクの命により、苦しむ貧民たちへ最優先で配給されることになる。
一方、安全だと高を括っていた元家族や元婚約者たちも、ついに病に感染してしまう。
特効薬を求めて這いつくばる彼らを待っていたのは、爵位剥奪の宣告と、「貧民以下の罪人への配給は一番最後です」というライネからの冷酷な特大ブーメランだった。