あらすじ

鼻の穴に小豆が何個入るか。 その検証をしていた記憶を最後に、私は三歳ほどの幼児の身体で目を覚ました。 場所は崖下。頭から血を流している。状況から見て、どうやら落ちたらしい。 この身体は何者なのか。 なぜ老婆と老爺は、私を以前から知っているのか。 この身体の鼻には小豆が何個入るのか。 老夫婦が暮らすのは、人里から遠く離れた高マナの谷。 家の周囲には結界の石杭が並び、沢の向こうには普通の人間が近づけない森がある。 粗い木造家屋の中には、妙に質の高い紙束、薬草、工具、用途不明の道具が揃っている。 老婆は伝説的な薬師であり、魔法使い。 老爺は伝説的な魔道具職人。 二人は国家や教会の管理を嫌い、その外側で生きている。 私はただの幼児ではなかった。 辺境の小領主の次男、ナラム・オ・アルドヴェイン。 人間が通常持たない小さな魔石と、生得的な固定マナ回路を持つ、管理されるべき子供。 これは、深刻な世界で、深刻な出自を持った幼児が、深刻でないまま生き延びる話。 魔法を教わる前に、まず鼻に豆を入れないことを叩き込まれるお話。

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カクヨム
カクヨム2026/05/26
  • 現在の作品鼻豆転生 ~最強への第一歩は、鼻に豆を入れないことでした~