あらすじ
魔王を倒せば一億円。それだけを信じて勇者になった借金まみれの貧乏青年、ユート・ディスパーダ。
装備は女神にぼったくられた百万円の鉄の剣と鉄の盾と鉄の鎧。幼馴染の聖女クレアに毎月の借金返済を管理されながら、ゴブリン狩りで日銭を稼ぐ毎日。
そんなある日、憧れの光の勇者ゼロスに「兄弟分になろう」と声をかけられた。
浮かれた。信じた。ついていった。
──翌朝、故郷の村は焼け落ちていた。
手には、自分の名前が書かれた指名手配書。賞金は一千万円。容疑は、村焼き討ちの主犯。
全部、嘘だ。俺はやっていない。
だが誰も信じない。メディアは俺を悪役に仕立て上げる。証拠は完璧に偽造されている。そして、この全てを仕組んだ神様は、ゴッドチューブの再生数を見ながら笑っている。
「PVのために、人を殺した」
「なら俺は、人のために、神を殴る」
鉄装備の貧乏勇者が、課金イケメン偽勇者と、PV至上主義の神に、真正面から喧嘩を売る。
月兎族の村長、紅蓮の戦乙女、謎の賢者エルフ、完璧すぎる人狼族執事。
寄せ集めの仲間たちと、手を伸ばし続ける物語。