あらすじ

鹿を避けて川に落ちた現代農家・春原直人が目を覚ますと、そこは十六世紀半ばの信濃佐久だった。 軽トラもスマホもない。 持っていたのは、川に散らばったじゃが芋だけ。 飢えた村人たちは、その奇妙な芋を疑い、恐れ、やがて口にする。 食べれば今日を生きられる。 だが植えれば、来年の命が残る。 ただの作物だった芋は、村の冬を支え、真田の山へ渡り、やがて兵糧となり、伝承となっていく。 これは、銃も火薬も持たない男が、戦国の片隅で芋を植え続ける物語。 歴史を大きく変える話ではない。 けれど、誰かが帰る道の石を一つどける話である。 戦国×農業×真田×兵站×救荒作物。 地味な芋が、腹と歴史を少しだけ支える。

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小説を読もう2026/05/26
  • 現在の作品戦国芋【全20話・毎日更新】