あらすじ
大陸最強の【七大英傑武器】。
神々が地上に住まう民に貸し与えた唯一無二の希望であり、不滅の業物。
そして、そんな人類の希望に選ばれる存在もまた、七大英傑『エフィス=グロリア』と呼ばれていた。
そんな英傑たちの中でも、一際"変わった人物"として有名だったのが、他種族国家【ボレアス共和国】の勇者である『ルノ・リヴェンダ』だ。
彼の種族はエルフという長命種族であり、森から王都へ出稼ぎにやってきた際、かくかくしかじかで、聖剣の導きにより勇者となってしまったのだ。
エルフへの偏見が強い国王からは馬車馬の様にこき使われ、
「ふんっ、お前のような卑しい種族なんぞ、この聖剣が折れるまで戦い続けるといい!なんなら契約書だって書いてやろう!」
と言われてしまう。
故に彼は戦い続けた。
人々に害をなす魔獣、魔大陸から進行してくる魔族、血反吐を吐きながら背にいる民を80年間も守り続けた。
そして、七大英傑によって魔王が討伐された今、大陸は次代の魔王が誕生するまで暫しの平穏が訪るはずだった……
次なる舞台は国同士の戦争。
そんな中、謁見の間に姿を現したルノは、一言こう言い放った。
「聖剣折れちゃったんで、勇者なんて辞めて、魔法使いにでも転職しますね。」
目先の戦争に備えた、ボレアス共和国が誇る最強武力が、この一言である。
「あ、先々代が契約書を書いてるはずなので、破ると主権が無くなりすよ。」
この二言目である。
そして彼は、折れた聖剣をその場に放置し、静まり返った空間から立ち去った。
どこにでもある武器屋でちょっと奮発した杖を買い、冒険者ギルドで新人冒険者として登録、魔法使いルノとして、新たな1ページを刻む!
はずだったが……
ほかの冒険者からの妬み、未発見の魔物、新しい勇者の出現など、中々思った通りの魔法使い生活が送れないルノであった。
杖を持った彼の未来は、どんな風に照らされているのだろうか。
巻き込まれ体質の元勇者が送る、セカンドライフ!