あらすじ

高校二年生の千鳥小夜には、ずっと隠しつづけている秘密がある。 人と人の間に伸びる「縁の糸」が、生まれつき見えるのだ。 家族の間には金色。友達同士には青。恋人同士には赤。——そして、腐った縁はどす黒い紫色をしている。 縁の糸は、切ることもできる。 だからこそ小夜は、人と深く関わらないようにしてきた。誰かの縁を勝手に見て、触れて、断ち切ってしまうかもしれない。そんな自分が怖かった。自分が孤独でいれば、誰も傷つけずに済む。 静かに、穏やかに、誰にも気づかれずに卒業する。それが目標だった。 ——なのに、なぜかクラスで一番目立つ男子・稲葉春陽が、私の秘密を知っている。 「千鳥さんって、縁切り師だよね?」 笑顔で言うな。怖いから。 彼は「縁結び師」の家系の跡取りだった。そして、小夜のクラスメイトに、このままでは魂を蝕まれる「腐った縁」が絡みついているのを発見してしまった小夜は——。 関わりたくない。でも、見捨てられない。 縁切り師と縁結び師、真逆の力を持つ二人の、ちょっと不思議で、ちょっと距離が縮まりすぎる日常が始まる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/26
  • 現在の作品縁切り師は今日も孤独に笑う ~腐った縁しか見えない私が、お節介な縁結び師に目をつけられた件~