あらすじ

王室宝飾保全官のリゼットは、月華祭で披露される王妃の首飾り《月の涙》を守っていた。 しかし開場直前、鍵をかけていたはずの展示箱から首飾りが消える。さらに婚約者セドリックは、義妹フローラのアリバイを証言し、リゼットが盗んだのだと公衆の面前で断罪した。 「王妃様の宝を盗んだ疑いのある君を、侯爵家の妻に迎えることはできない」 婚約破棄を突きつけられたリゼットは、涙ではなく証拠を集める。 複製鍵、薔薇蜜、砂糖硝子、そして月光に反応する月晶石。 偽物が消えた時刻を知っていた者。 本物をまだ隠し持っている者。 王妃と監察官が見守る夜の温室で、リゼットは静かに告げる。 「王妃様の消えた首飾りは、セドリック様の右袖からお探しください」 婚約者と義妹に陥れられた職人令嬢が、知識と技術で真実を暴き、自分の仕事と未来を取り戻す異世界恋愛短編です。

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小説を読もう2026/05/26
  • 現在の作品婚約者が義妹のアリバイを証言したので、王妃様の消えた首飾りは彼の袖から探します