あらすじ
政略結婚から半年。
辺境伯の娘カリーナは、完璧で礼節正しい第二王子ユリアンに恋心を隠し、「これは王子の義務と気遣いだ」と自分に言い聞かせていた。
そんなある朝、彼から婚姻の解消を匂わされ、絶望したカリーナはついに自室の前で静かな本音を零してしまう。
「好きだから壁を作っていたんです」
すると、いつも一分の隙もなかった旦那様の理性が、見たこともない形での形で見事に崩れ去った。
「……優しさじゃない。俺は、お前にだけこうなる」
耳どころか頬まで赤くして、震える指先で私の涙を拭う旦那様。
どうやら、上着の温度も、窓辺の白い小花も、すべて彼の不器用すぎる『執着』だったらしく――?
完璧な男の余裕が恋によって静かに崩れていく、半年目のじれキュンハッピーエンド。