あらすじ
婚約破棄の夜、真実を告げるはずの真鐘が嘘を鳴らした。
王宮の鐘を守る調律師令嬢リディアは、第二王子エドガルドから「真鐘に細工をした罪」を着せられ、婚約を破棄される。だがリディアだけは気づいていた。鐘は真実を認めたのではない。何者かに声を奪われ、眠らされているのだ。
このまま朝を迎えれば、王国の大切な宣誓までもが偽りの鐘で行われてしまう。
リディアは自分を信じてくれた近衛騎士ユリウスと共に、王宮から真鐘を盗み出す決意をする。
失われた婚約指輪、眠り釘、そして王子の嘘。
傷ついた鐘の声を取り戻したとき、王宮に本当の真実が鳴り響く。
婚約破棄された鐘職人令嬢が、嘘を暴き、自分の未来を選び直す異世界恋愛短編。