あらすじ
文月乙愛は大学生、20歳。
彼女が今、夢中になっているのは真っ白なお洋服に身を包む、ロリィタファッション。
そしてインディーズアーティストの神無月純だ。
乙愛は、純の主催する宿泊企画『乙女の避暑』に参加していた。
そこに集まったのは、純と、彼女の妹、そして個性豊かな6人の乙女達……。
『乙女の避暑』の参加者達はすぐに打ち解け、楽しいひとときが過ぎてゆく。
異変が起きたのは三日目だ。
一人。
また、一人。
乙女は消える。
何しろここ、
宿泊施設『パペットフォレスト』の立ち入り禁止区域の奥深くにある沼は、20年前、チェンジリング事件が起きた場所だ。
妖精の仕業か、
それとも人為か。
また、一人の乙女が狙われようとしている?
* * * * *
──お姉様。
あたしは貴女が大好きです。
大好きなあの人が憧れていた貴女の世界が、あたしを守ってくれました。
──お姉様。
あたしの夢は、歌い続けることでした。
しかし、声を失ったあたしは、貴女を愛する喜びだけに生かされています。
美しく、何もかも持っていたはずの貴女の真実を……
知らなければ良かった。