あらすじ
物心ついた時から、豪奢な屋敷に幽閉されていた孤児、大(だい)。
苗字も教えられないまま、侍女と使用人に囲まれて、なぜか四書五経や礼儀作法、書を叩きこまれる日々を過ごしていた。
窓から外を眺めるだけの鬱屈した生活。そんなある日、屋敷を訪れた正体の知れぬ男に、大は亡き母の話を聞かされる。
鮮烈な面影。母の足跡を追いかけるうちに、大は自らの裡に眠る莫大な才能に気づき始めた。
しかし、その日々はある夜、凄惨な事件をきっかけに終わりを告げる。
たったひとり、香澳門(しゃんおうもん)に放りだされた大を待ち受ける運命とは──。
『見渡す天地、遥かなり』の主人公、魁 大(かい だい)。
のちに“香澳門の猛虎”“大いなる闇の剣聖”と呼ばれる男の、幼き日を描く。
※本作は『見渡す天地、遥かなり』へと続く前日譚です。
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