あらすじ
最近、魔王を名乗る存在による被害が各地で発生していた。
王は対策に頭を悩ませていたが、事態は思わぬ方向へ動く。
伝説の勇者が、魔王討伐の名乗りを上げたのである。
だがその勇者は、どこか“ずれて”いた。
言動は至って真剣で、誰よりも使命感に満ちている。
しかし、その認識は周囲の常識と微妙に噛み合わない。
王は違和感を覚えながらも、それを言葉にできないまま勇者を送り出すことになる。
――この国は本当に大丈夫なのか。
魔王よりも、勇者のほうが問題かもしれない。
そんな疑念を誰も否定できないまま、物語は始まる。