あらすじ
王国と魔王軍が長く争い続ける世界。
種族差別、戦争、裏切り——
誰もが“どちら側か”を強いられる時代。
そんな世界の片隅、
路地裏にだけ現れるBARがある。
店の名前は——「NO SIDE」。
店内ルールはシンプル。
* 喧嘩禁止
* 種族差別禁止
* ツケは一回まで
勇者も、魔王軍も、賞金首も、奴隷商も。
この店では皆ただの“客”。
無愛想な店主が出す酒と、
行き場を失った者たちの夜。
これは、
“戦えなくなった奴ら”の物語。
登場人物
ユウ
「NO SIDE」の店主。
無愛想で口も悪いが、
潰れた客を放っておけない性格。
左腕のタトゥーと鋭い目付きのせいで怖がられるが、
常連からは妙に慕われている。
過去は誰も知らない。
リア
王国の女騎士。
魔王討伐の英雄として知られているが、
仲間を全員失っている。
酒は弱い。
静かに飲みに来ることが多いが、
酔うと少しだけよく喋る。
ガロン
ドワーフの鍛冶師。
見た目も声も怖いが、
常連の中では一番面倒見が良い。
酔うと毎回同じ昔話をする。
店内で寝る常習犯。
シエル
エルフの情報屋。
顔が広く、
街の裏情報は大体この女が持っている。
人をからかって遊ぶタイプだが、
なぜか毎週「NO SIDE」に来る。
甘い酒しか飲めない。
神父
いつも閉店前に現れる謎の男。
名前は誰も知らない。
酒を一杯だけ飲み、
誰とも深く話さず帰っていく。
ただし、
時々核心を突く言葉を残す。
世界観
「NO SIDE」は、
王国にも魔王軍にも属さない中立地帯。
店内で争った者は、
二度と店に入れない。
そのため裏社会では、
「あの店でだけは剣を抜くな」
という暗黙のルールが存在している。
今夜もまた、
居場所をなくした誰かが扉を開く。