あらすじ
2026年、世界は突如として終わりの日を迎えた。
中国の台湾・八重山侵攻。連動する北朝鮮の韓国全面侵攻。
米軍の増援を阻止するため、北朝鮮が放った戦術核によって九州の中枢・福岡は一瞬で瓦礫の街と化す。
しかし、自国の核破滅を恐れた同盟国・アメリカが下した決断は、事実上の「不介入(見捨て)」だった。
孤立無援、国家滅亡のカウントダウンが始まる中、国家安全保障局の特使(主人公)は、アメリカの監視を潜り抜け、深夜のモスクワ・クレムリンの重い扉を叩く。
「G7を破壊してやる。その代わり、お前たちの牙をこちらに向けろ」
武器の輸出ではない。日本がロシアに差し出したのは、ウクライナ戦争をロシア優勢で終わらせるための『最凶の外交カード』だった──。
世界から「裏切り者」と罵られ、ワシントンを激怒させながらも、日本の生存をかけて巨大な猛獣(ロシア)を飼い慣らしていく冷徹な知略戦が今、幕を開ける。