あらすじ
高校生の碧斗は今日もひっそりと楽曲作りに励んでいる。
『どうかこの想いは曲の中だけで自由にいきてほしい。』
碧斗はゲイであった。音楽の中でなら誰にも否定されることのない自身の想いを込めることができる。これからもずっと。
そして碧斗はネット上で定期的に歌詞だけを挙げているアカウントの投稿を見るのが日課であった。
『この人はどんな人なんだろう。』
会うことはないが、投稿される歌詞達を拾い集めて、碧斗自身の中で人物像が日に日に明確に創り上げられていった。
ある日、音楽の授業で聴いた声。
『誰かに歌って欲しいと思ったのは初めてだった。』
作った楽曲を現実で歌ってもらいたいと思った初めての相手、宙との出会いでこの先の人生が大きく変わる。
音楽を通して交わることのなかった碧斗と宙の共鳴とは。