あらすじ

"ミユ"になったのは、たまたまだった。 名前の入力欄に、女の名前を入れただけ。 それだけのことが、ボクの夜を変えた。 クラスでは誰にも話しかけられない。 家では透明人間みたいに生きている。 でも"ミユ"としてなら、誰かが待っていてくれた。 ひかりは言った。 「ミユさんがいてくれて、よかった」 その言葉が、嬉しかった。 吐き気がするほど、胸を締めつけた。 ──ひかりは知らない。 "ミユ"の正体が、冴えない男子高校生だということを。 ──ボクも知らない。 ひかりが本当に"女子高生"かどうかも。 それでも、つながっていた。 嘘の中にしか、本当がなかった。 これは、存在しない誰かを愛した話だ。 そして、存在しない誰かとして、 誰かに愛された話だ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/25
  • 現在の作品誰でもない夜に ──ネカマとjkとボク